「はい、お兄様」
そう答えたものの、緊張はぬぐえなかった。
正しくは緊張ではない、恐れているのだ。
ナタリアとして生きている今、パーティーには嫌な印象しかないからだ。
モフ番のラスト、ナタリアはパーティーにてリシュタルトに投獄を言い渡される。
そして大勢の人が見ている中、羽交い絞めにされて連行されるのだ。
読み手としては悪役令嬢がついに捕えられるスカッとするシーンだが、自分の身に降りかかると思うとぞっとする。
今になってみると、リシュタルトも、何もパーティーの最中公衆の面前でナタリアに恥をかかさなくてもいいのではと思う。
もちろんこのパーティーではないが、ナタリアは一刻も早くパーティーが終わってくれることを祈っていた。
そう答えたものの、緊張はぬぐえなかった。
正しくは緊張ではない、恐れているのだ。
ナタリアとして生きている今、パーティーには嫌な印象しかないからだ。
モフ番のラスト、ナタリアはパーティーにてリシュタルトに投獄を言い渡される。
そして大勢の人が見ている中、羽交い絞めにされて連行されるのだ。
読み手としては悪役令嬢がついに捕えられるスカッとするシーンだが、自分の身に降りかかると思うとぞっとする。
今になってみると、リシュタルトも、何もパーティーの最中公衆の面前でナタリアに恥をかかさなくてもいいのではと思う。
もちろんこのパーティーではないが、ナタリアは一刻も早くパーティーが終わってくれることを祈っていた。



