「ん? もしや、王女か?」
やばい、気づかれてしまった。
絶体絶命のピンチにナタリアはなすすべなく、顔を青くすることしかできない。
「ドラドの子供を抱いている……」
ありえない状況に、男の方もあたふたしている。
「どうした? 子ドラドは見つかったのか!?」
村長ダスティンの声がした。
ナタリアは何があっても子ドラドを離さないでおこうと、ますます強く抱きしめた。
ナタリアを見つけるなり、ダスティンが昼間見た温厚そうな彼からは想像もつかない荒々しい声を出す。
「王女がなぜここにいる!?」
「分かりません……。ドラドの子供と一緒のようです」
「なんだと?」
ナタリアは怯えながらダスティンを見上げた。
目が合うと、ダスティンはとって作ったような笑みを浮かべる。
そして妙に優しい口調で話しだした。
「王女様、こんな時間に子供が外を出歩いてはいけませんよ。そのドラドは、保護しなければなりません。早くこちらにお渡しください」
「嘘よ! あなたたちは、この子のお母さんを撃ったじゃない! お金のために、この子にもひどいことをするんでしょ!?」
涙ながらに、キッと睨みつける。
「おや、見られていたのですね。これはどうしたものか」
やばい、気づかれてしまった。
絶体絶命のピンチにナタリアはなすすべなく、顔を青くすることしかできない。
「ドラドの子供を抱いている……」
ありえない状況に、男の方もあたふたしている。
「どうした? 子ドラドは見つかったのか!?」
村長ダスティンの声がした。
ナタリアは何があっても子ドラドを離さないでおこうと、ますます強く抱きしめた。
ナタリアを見つけるなり、ダスティンが昼間見た温厚そうな彼からは想像もつかない荒々しい声を出す。
「王女がなぜここにいる!?」
「分かりません……。ドラドの子供と一緒のようです」
「なんだと?」
ナタリアは怯えながらダスティンを見上げた。
目が合うと、ダスティンはとって作ったような笑みを浮かべる。
そして妙に優しい口調で話しだした。
「王女様、こんな時間に子供が外を出歩いてはいけませんよ。そのドラドは、保護しなければなりません。早くこちらにお渡しください」
「嘘よ! あなたたちは、この子のお母さんを撃ったじゃない! お金のために、この子にもひどいことをするんでしょ!?」
涙ながらに、キッと睨みつける。
「おや、見られていたのですね。これはどうしたものか」



