物語るナタリアをじっと見ているギルは、やはり納得がいっていないようだった。
唇を引き結び、何かを考え込んでいるようにも見える。
ちょうどそこにイサクが戻ってきた。
「村を偵察してきたが、様子がおかしいぞ」
イサクの神妙な声に、ギルが深刻な顔をする。
「何かありましたか?」
「まっ昼間だというのに、誰も歩いていないんだ。家の中も覗いてみたが、人っ子一人いない。村長が捕まってから、廃村になったんじゃねえか?」
「そんなはずないわ。たしかにトプテ村のどこかに村長はいるはずよ」
モフ番のクライマックス、アリスはトプテ村でダスティンと対峙していたのだから間違いない。
「じゃあどこにいるってんだ?」
「うーん、たしか地下みたいなところにアジトがあるはず」
「ナタリア、どうしてそんなことが分かるんだ?」
「え、あ、えーと、私ときどき予知夢を見るの。よく当たるから間違いないと思うわ」
「おいおい、そんな特技があったのかよ。早く教えてくれよ。博打のときに助けてもらったのによお」
あまり物事深く考えない性質のイサクは、ナタリアの苦し紛れのこじつけをすんなり受け入れてくれたようだ。一行は揃ってトプテ村へと急ぐことにした。
唇を引き結び、何かを考え込んでいるようにも見える。
ちょうどそこにイサクが戻ってきた。
「村を偵察してきたが、様子がおかしいぞ」
イサクの神妙な声に、ギルが深刻な顔をする。
「何かありましたか?」
「まっ昼間だというのに、誰も歩いていないんだ。家の中も覗いてみたが、人っ子一人いない。村長が捕まってから、廃村になったんじゃねえか?」
「そんなはずないわ。たしかにトプテ村のどこかに村長はいるはずよ」
モフ番のクライマックス、アリスはトプテ村でダスティンと対峙していたのだから間違いない。
「じゃあどこにいるってんだ?」
「うーん、たしか地下みたいなところにアジトがあるはず」
「ナタリア、どうしてそんなことが分かるんだ?」
「え、あ、えーと、私ときどき予知夢を見るの。よく当たるから間違いないと思うわ」
「おいおい、そんな特技があったのかよ。早く教えてくれよ。博打のときに助けてもらったのによお」
あまり物事深く考えない性質のイサクは、ナタリアの苦し紛れのこじつけをすんなり受け入れてくれたようだ。一行は揃ってトプテ村へと急ぐことにした。



