一緒に連れて行きたい人とは、もちろんこの物語のヒロインであるアリスのことだ。
モフ番では、異母弟にリシュタルトが亡き者にされたあと、彼女は怒りから聖なる光を放出。
悪魔に心を売り渡していた異母弟は、その光に浄化されて灰となる。
そこで人々は、アリスがこの世界に秩序と平和をもたらす伝説の聖女だったことを知るのだ。
異母弟は、悪魔に心を売り渡し、獣人であることと引き換えに邪悪な力を手に入れた身。
獣操師にもなれていない十三歳のナタリアが勝てる相手ではない。
この世界で異母弟に勝てるのは、アリスしかいないのだ。
交渉のためにアリスの部屋に行くと、彼女はバルコニーでひとりもぐもぐとケーキを食べていた。
「アリス様はリシュタルト様の襲撃にショックを受けて、怯えていらっしゃるのです。どうかそっとしてあげてくださいませ」
突然部屋に乗り込んできたナタリアを、アリスと懇意にしている侍女がすぐに追い出そうとした。
だが、どう見てもアリスは怯えているように見えず、ナタリアは詰め寄ることにする。
「お願いアリス様、助けて。あなたの力が必要なの」
「何をおっしゃってるの?」
「このままだと、お父様だけでなく、お兄様も危険な目に遭うわ! どうか、私と一緒に敵のところに行って」
モフ番では、異母弟にリシュタルトが亡き者にされたあと、彼女は怒りから聖なる光を放出。
悪魔に心を売り渡していた異母弟は、その光に浄化されて灰となる。
そこで人々は、アリスがこの世界に秩序と平和をもたらす伝説の聖女だったことを知るのだ。
異母弟は、悪魔に心を売り渡し、獣人であることと引き換えに邪悪な力を手に入れた身。
獣操師にもなれていない十三歳のナタリアが勝てる相手ではない。
この世界で異母弟に勝てるのは、アリスしかいないのだ。
交渉のためにアリスの部屋に行くと、彼女はバルコニーでひとりもぐもぐとケーキを食べていた。
「アリス様はリシュタルト様の襲撃にショックを受けて、怯えていらっしゃるのです。どうかそっとしてあげてくださいませ」
突然部屋に乗り込んできたナタリアを、アリスと懇意にしている侍女がすぐに追い出そうとした。
だが、どう見てもアリスは怯えているように見えず、ナタリアは詰め寄ることにする。
「お願いアリス様、助けて。あなたの力が必要なの」
「何をおっしゃってるの?」
「このままだと、お父様だけでなく、お兄様も危険な目に遭うわ! どうか、私と一緒に敵のところに行って」



