「試験に受かったら城を出て行くつもりだろう」
言い捨てるように言われ、ナタリアはビクッと体をすくませた。
(どうしてそのことを……)
「図星か。イサクがお前が北大陸の話ばかり聞きたがると言っていたから、もしやと思ったんだ」
(ええっ、イサクおじさん!? 言うなって言ったのに!)
北大陸への移住は、とりあえず獣操師の認定試験に合格してから様子を見て打診するつもりだった。
とはいえ、どうせ知られることである。ナタリアは腹をくくることにした。
「そうなんです。北大陸には、南大陸より獣が多いと聞きました。私は獣操師になって、自分の力を試したいんです。イサクさんも、夢があるのはいいことだって言ってましたし」
いつだったか、イサクが言っていた言葉を借りてみる。
だがリシュタルトは頑なだった。
言い捨てるように言われ、ナタリアはビクッと体をすくませた。
(どうしてそのことを……)
「図星か。イサクがお前が北大陸の話ばかり聞きたがると言っていたから、もしやと思ったんだ」
(ええっ、イサクおじさん!? 言うなって言ったのに!)
北大陸への移住は、とりあえず獣操師の認定試験に合格してから様子を見て打診するつもりだった。
とはいえ、どうせ知られることである。ナタリアは腹をくくることにした。
「そうなんです。北大陸には、南大陸より獣が多いと聞きました。私は獣操師になって、自分の力を試したいんです。イサクさんも、夢があるのはいいことだって言ってましたし」
いつだったか、イサクが言っていた言葉を借りてみる。
だがリシュタルトは頑なだった。



