男がガハハと豪快に笑った。
肩まで無造作に伸ばされた焦げ茶色の髪に、女を翻弄しそうな男らしい顔立ち。
ふさふさの尻尾の振り幅も、笑い方と同じく豪快だ。
「それにしても不思議だ、どうしてこの子からはドラドの匂いがするんだ?」
(え? ドラドの匂いって、ユキのこと?)
私って獣臭がするのかしらと不安になり、肩口をクンクンと嗅いでみる。
だが、自分で匂ったところでは何の匂いもしなかった。
「――あなた、何者ですか?」
ギルが凄んだ声を出す。
すると、男の代わりに後ろにいた酔っ払いが呂律の回っていない声で答えた。
「兄ちゃんイサクを知らねえのか? イサクは有名な獣操師だ。もっとも名を馳せたのは少し昔の話だがね。引退してからは北大陸にとんずらしてたもんだから、最近の若者は知らねえか」
「俺はまだ引退してねえ、今だってバリバリの現役だ」
(北大陸に住んでいたことのある有名な獣操師ですって?)
まさに、求めていた人材。
ナタリアは、イサクに興味が湧いてきた。
肩まで無造作に伸ばされた焦げ茶色の髪に、女を翻弄しそうな男らしい顔立ち。
ふさふさの尻尾の振り幅も、笑い方と同じく豪快だ。
「それにしても不思議だ、どうしてこの子からはドラドの匂いがするんだ?」
(え? ドラドの匂いって、ユキのこと?)
私って獣臭がするのかしらと不安になり、肩口をクンクンと嗅いでみる。
だが、自分で匂ったところでは何の匂いもしなかった。
「――あなた、何者ですか?」
ギルが凄んだ声を出す。
すると、男の代わりに後ろにいた酔っ払いが呂律の回っていない声で答えた。
「兄ちゃんイサクを知らねえのか? イサクは有名な獣操師だ。もっとも名を馳せたのは少し昔の話だがね。引退してからは北大陸にとんずらしてたもんだから、最近の若者は知らねえか」
「俺はまだ引退してねえ、今だってバリバリの現役だ」
(北大陸に住んでいたことのある有名な獣操師ですって?)
まさに、求めていた人材。
ナタリアは、イサクに興味が湧いてきた。



