私は頷くと、莉乃ちゃんはカフェラテを手洗い場に流してゴミ箱に捨てた。


「行こ。早く行って場所取りしないと!」


 莉乃ちゃんはそう言うと、私の腕を掴みコンビニを出る。コンビニを出て数分、近くにある坂の上の場所まで歩くともうすでにたくさんの人がキャーキャー言っている……ほとんどが女の子だ。


「あっ、あそこ空いてる!」

「えっ……」


 彼女に手を引かれて連れてこられたのは本当に隅っこ。


「小春ちゃん、あそこ! みんないる!」

「みんなって?」

「……あれ、知らない? 柴崎くんとか島田くんとか鳳凰会に入ってるんだよ。それに、柴崎くんは総長だよ」