memo凪波
声優をやめろ。
開口一番がこれだった。
理由は簡単。
あの人との関係がある私を、自分の事務所のホームページに顔写真と名前を載せておくことがリスクだと感じたから。
一方でこんな提案をされた。
裏方としてなら雇ってあげてもいいと。
屈辱だった。
私には商品価値はないと突きつけたにも関わらず、労働力としては求められてしまうという事実に。
悔しかった。
声優をやめるか、あの人と別れるかの2択しか与えられない私。
この事務所にとっての価値がそこまでないのだと思い知らされた。
私は、選んだ。
長い時間は必要なかった。
あの人を利用して私の夢を叶えるとすでに決めていたから。
声優をやめろ。
開口一番がこれだった。
理由は簡単。
あの人との関係がある私を、自分の事務所のホームページに顔写真と名前を載せておくことがリスクだと感じたから。
一方でこんな提案をされた。
裏方としてなら雇ってあげてもいいと。
屈辱だった。
私には商品価値はないと突きつけたにも関わらず、労働力としては求められてしまうという事実に。
悔しかった。
声優をやめるか、あの人と別れるかの2択しか与えられない私。
この事務所にとっての価値がそこまでないのだと思い知らされた。
私は、選んだ。
長い時間は必要なかった。
あの人を利用して私の夢を叶えるとすでに決めていたから。



