……友達、私と同じ名前の……。

まぁ珍しい名前って訳でもないだろうし、そんなに驚かなかったけど。

「……ちょっと聞いてもいいか」

突然、東雲がそう聞いてきた。聞きたいなら勝手に聞けばいいのに、と思いながら答える。

「答えられる範囲でならね」

「なら大丈夫そうだな。……お前、インスタやってる?」

なんだこいつ、インスタグラマーなのか?
もしやってたらフォローしたいとか、フォローしてくれとか、そういう系の聞きたいことって事?

まぁ、別に隠す必要はないよね。

「インスタだけじゃなくてTwitterにTikTokに、pixivにもだし、たまーにYouTubeにも投稿してるけど……どうかした?」

私がそう返すと、東雲は驚いたように固まった。
私、何か地雷踏んだっけ……。

考えていると、東雲は口をわなわなさせてもう1つ私に聞いた。

「お、お前まさか……あのRIKA?」

あの……?それに、こいつインスタグラマーみたいだし……私のフォロワー?

そのとき、私はふと東雲が持ってるスマホに目がいった。

(あのスマホケース……見たことあるような……って、あ)

そのとき、私のフォロワーのインスタへの投稿を思い出した。

────aoi_blue このスマホケースまじかっこよくね?

確か、名前はAoiで、私が1番仲良くしてたフォロワー……。

って、こいつまさか……。
「……Aoi?」

私がそう言うと、東雲の顔が一気に明るくなったのが分かった。
ビンゴ、って訳ね。