「ーー類、青すぎっ」

くく、と笑うのは、純白ちゃんのお父さん。

青すぎ?何が?

何が青いの?

類さんと、仲良く出来る日はーー




「類さん、仲良くしてください」





ひきつり笑いの俺。

俺さえ素直になれば、仲良くーー




「俺はお前を認めん。
弱いやつは、男じゃない!!」


きっと、僕なんてーー言ってるのが悪いのか。
"俺"と、言い方を変えて見ようか。
そしたら何か変わるかも知れない。

だけどーー


期待はしてなかったけど。
何故か、俺の第1印象は弱いで
仲良くもしてくれない。
何故か認めてくれない存在。

ほら、だから俺はちっぽけな存在。
注目されるのは、嫌い。

と、言うか慣れてない。


だってーー今だって。


「ねぇ、あれってーー嘘!!」





入りたく無かった校舎。


嫌いな注目。
いや、注目されてるのは俺じゃないーー。



「あれって龍神!!」



そうーー。


ーー 龍神 ーー



父が作ったチームだ。

今は別の人が、リーダーをしているらしいけど。

龍神は、初代総長 芹山龍により作られた最強チームだった。


そして、純白ちゃんのパパがきっと副総長の半澤白。


類と呼ばれた彼も、顔立ちが龍神のメンバーの1人によく似ていた。

そして、純白ちゃん。
君は龍神が守ってきた女の子に、そっくりだった。

写真だけしか見てない君は、
今、まさに目の前で
キラキラ輝いていた。