『俺、美央ちゃんと手、繋ぎたい』


 手を繋ぐ……あの、少女マンガとかケータイ小説とかみたいな展開。脳内で整理をしてもしてもドキドキと胸が高鳴って顔が熱い。


『ダメかな?』


 私は手が震えて上手く手話が出来なくて首を横に勢いよく振る。


『大丈夫、大丈夫! よろしくお願いしますっ』


 うぅ……緊張する!!

 哉斗くんは、私の手を握り指を絡ませる。哉斗くんの手、大きい……男の子の手だ。

 手汗出てたらどうしよう……!