「夏休み明けからお前の学校の体育教師として勤めることになったぞ!」
まさかの発言。
スポーツマンな大ちゃん、昔からジャージが似合う大ちゃん。
そんな彼は今はスーツ姿に変わっていて。
「またよろしくな、すず」
「うん。すごいね、びっくりした…」
「お前ちょっと大人しくなったか?昔はもっと笑ってたのに」
まぁ年頃だもんな───と、大ちゃんは相変わらずの分け隔てのなさで接してくれる。
彼はふと、ソファーに座る1人へと気づいた。
「お、すずの友達か?」
「…お世話になってる先輩だよ」
「そっか、なんか邪魔したな」
友達じゃない。
わたしは友達を拒否されてしまってる。
「大丈夫ですよ。俺もちょうど帰るところだったんで」
「ごめんね高槻くん、また長居させちゃって…!」
「いえ。楽しかったです」
先輩は靴を履いて、わたしに振り返った。
ポンポンと頭に乗せられた手。
わたし……撫でられてる…?
「夏祭り、楽しみにしてるよ涼夏」
「…わ、わたしもです」
「ん。またメールするから」



