とある先輩の、歪んだ狂愛。





こんなに淡々と半ば強引に決まっちゃったけど…。

夏祭り先でクラスメイトやらに会ったらどうなることかと想像してみる。


…やっぱり断ったほうがいいんじゃないか。



「やっぱりわたし、」



ピンポーーン。

ちょうどなタイミング、玄関のインターホンが鳴った。



「あら、誰かしら。はーーい、」



お客さん…?

こんな時間に珍しい。

そもそもうちにお客さんだなんて近所の組合の人だとか宅配便だとか、そういうのしか来ない。


先輩が帰る出口は封鎖されてしまったから、とりあえずもう少しソファーに座って待っててもらうことに。



「やだぁ大ちゃんっ、その名前の通り大きくなって!」



玄関先のお母さんの声に、ピクッと反応したのはわたし。


大ちゃん……?

お母さん、いま「大ちゃん」って言った…?



「涼夏もちょうど今いるのよ~!涼夏ー?大ちゃんだって!」


「だい…ちゃん…?」


「そうよ!向かい側の宇佐美さんちの!小さい頃から仲良くしてもらってたでしょう?」