「……胡桃ちゃん、ごめんね」

「えっ?……ふふっ、いいよ。これから、お友達として仲良くしよう?」

「うん!」
 
 むぎゅっと抱きついてきた奈美ちゃん。雪奈ちゃんのような、大人っぽい喋り方をしてたのも、きっと頑張っていたんだろうな。中学2年生だし、まだまだ子供だななんて。

「私、七瀬くんじゃなくて胡桃ちゃんが好き」

「えへへ、嬉し——」

 ん?……。

「う、嬉しいよ!」

「私の彼女になって!」

「ええっ……!?」

「やっぱり、全部わかってくれる胡桃ちゃんが彼女の方がいい」

「な、なな!?」

 なんか、ち、ちがう気が……。