イケメンなアイドル幼なじみと、甘々な同居生活365日。

「俺は……腹黒だし、顔面カッコよくないし……」

 そういえば、男子にしては可愛い顔面してるよなぁ。なんて。

「いっつも、咲音が支えてくれて、なにもできずに、ずっと……あー……ダサい」

「……」

「お前みたいに料理は上手くないし、顔面だって男みたいじゃないし、身長だって、高校生ぐらいの時は低かったし……」

 でも、いまはめちゃくちゃ身長高いですけど……。

「だから……なんか、嫉妬するんだよな。意地悪して、ごめんな」

「……いいえ。全然」

「……ありがとうな」

「はい」

 この人でもそんなにコンプレックスがあったなんて。

 それから、自分の朝食を済ませて、15分ぐらいスマホをいじっていれば、時刻は七時を過ぎた。

「くるちゃん〜」

「ふぁー……」

「あ、咲音起きた?」

「おふぁよぅ」

「ふふっおはよう」

「……」

 あんな夫婦になれるかな?

 あんな仲良く……俺、それまでくるといれるかな。