「いやっ……!」

「胡桃様!!」

「っ!鳳凰さんっ……!?」

 どこからか聞こえる、鳳凰さんの声。

「チッ……」

 なやちゃんの舌打ちの音の次の瞬間、保健室のカーテンがシャーッと開いた。

「胡桃様!!貴様、なにをしている!!」

「はぁ……」

 するとなやちゃんはどこかへ行ってしまった。

「ふぅ……」

 とりあえず、一安心……。

 ホッとして胸を撫で下ろす。

「大丈夫ですかっ……?」

 心配そうに見つめてくれる鳳凰さんに微笑み返す。

「大丈夫ですよ、えへへ……」

「っ……これだから……」

「へっ?」

「無防備なんですよ胡桃様は……!!」

 無防、び……?