「んふっ……んっ……」

「だいじょーぶ?」

 あれ……視界が揺らぐ……っていうかなんにも見えないや……。

 次第に力は抜けていった。




「んっ……」

「あ、胡桃……起きたか?」

 ななちゃんではないけれど、聞き慣れたこの声。

「……なやちゃん……?」

「ん」

 ここは、保健室のベッド……?

 ……。

「……ななちゃん怒ってたっ……」

「そりゃ、自分の彼女がこんな可愛い格好して色んな男に見られてたらブチギレるだろ」

「私には、メイド服似合わないってことかなぁっ……」

「だからそーじゃなくて……あー……」