優しく頭を撫でている。

「ううっ……今日、し……ごと……」

「ええっ……!?」

「ご、ご……」

「きゃ、キャンセルしなきゃ!れ、連絡……!!」

 で、でも、連絡先とかわかんないっ!

ガチャン。

 玄関の開く音……?

「胡桃様、お困りですか?」

 そう胡桃に問いかけた執事。

 ああ、アイツは最近入った執事か。

「!鳳凰さん!?」

「どうしたのですか?」

「な、ななちゃんがお熱で、お仕事のところに連絡しないといけないんですけど……わからなくて……」

 なにかしたいけれど、仕事のことばっかりは俺にもさっぱりわからない。