「胡桃……こんなにあとついちゃって……」

「っぅ……痛ぁい……」

「あーよしよし」

 胡桃を抱き上げた香織。

 昔みたいに抱っこしている。

 胡桃は相変わらず小さくて可愛いなぁ。

「ぅ……」

「あ!ななちゃんが!!お兄ちゃんたち、ななちゃんをベッドの上に上げてあげて!」

「はぁ、胡桃のお願いならわかったよ」

 そう言って七瀬を軽く持ち上げてベッドに投げつけた伊織。

 俺、なにをしよう。

「胡桃、あんまり無防備にならないの」

 抱っこされてる胡桃に向かってそう言う。

「ううっ、ごめんなしゃいっ……」

「はぁ……まったく。七瀬の看病しなきゃだね」

「うんっ……!お兄ちゃんたち、ゼリーと、冷却シート探してくれる?」

「わかった!!」

 伊織のあとに俺も頷き、俺は冷却シートを探す。