はぁ……マジでやめて欲しい……。

「もう車だよ?」

「やぁだっ……まだ玄関じゃん……!」

「そんなに抱っこして欲しいならちゅー」

 すると俺の制服のネクタイを引っ張って、唇にキスしてきた胡桃。

「くるちゃんマジでやったの……」

「抱っこ〜」

 可愛すぎてしょうがないから、お姫様抱っこをして、車に向かった。

 それも同居してる場所は最高級マンションの上階。

 エレベーターに乗り、マンションを出て待たせておいた車に乗り込む。

 すると、ギュッと俺の服の胸辺りを掴んで、ふにゃっと笑う胡桃はまた寝てしまったようだ。