それから焼きそばを買ってきてくれた鳳凰さん。

 その焼きそばを食べながら、花火を見てななちゃんのことを待つ。



 ……食べ終わっちゃった。

 ゴミを捨てに行って、また戻ってきて。

 もうすぐ、花火、終わっちゃうぉ……。

「——ちゃん」

 でも、一つの花火が開花した時。

 星がたくさん綺麗にキラキラ私の前に写って。

 まるで、ななちゃんと恋をした時かのように。

「くるちゃん!!」

 まるで、0時に逃げてしまったシンデレラを追うかのように、王子様服をきたななちゃんが私の元へ走ってきている。