*side 七瀬*

 ふふっ、寝ちゃった。

 可愛い幼なじみは、小さい頃から子守唄を歌ってくれて、心地よく俺は寝て。

「んむっ……ななちゃんっ……」

 寝言でも俺のこと呼んでくれるとか……神かよ……。

 もう一度額にキスして、胡桃を抱きしめて眠りについた。




 次の日。

 朝に弱いとか胡桃きっと思ってると思ってるけど、そんなことはなくて。

 朝ごはんを無理矢理食べさせて、歯磨きをしてあげて、制服に着替えさせて。

 胡桃は下着見られるとか俺にデリカシーないし……それは、無防備すぎるからやめて欲しいけど、幼なじみだけあってもう無理らしい。

「くるちゃん行くよ〜」

 結局俺がいつも通り全て支度をして、学校に行くことに。

 だけど……。

「抱っこ抱っこ〜!」

 まだ寝ぼけてるのか、抱きついて半目開きでおねだりしてくる胡桃。