【完結】最高糖度のキミが好き



 彼は気怠そうにしながらコートの端で体育座りをしていた。試合に参加する意欲は皆無そうだし、怪我することはなさそうだけど相手は真木くんだ。



 何も無いところで転び、この間は三輪車に轢かれかけて坂から転がり落ちたらしく包帯を腕に巻いていた。芽依菜ちゃんの心配も一概に過保護とはいいきれない。



「日野くん、これ! ビブスどうぞ!」



 遠くから発された声なのに私は反射的に視線を向けてしまう。視界に入ったのは、女の子たちが日野くんにビブスやタオルを渡す光景だった。