「日野くん、保健室に……ううん今日は早退した方がいいよ」 「大丈夫、風邪じゃないから」 風邪じゃないなら、もっと別の、良くない病気なんじゃ……? もしかして、日野くん、大きな病気を――? 不安になる私を見て彼は首を横に振った後、俯きがちに呟いた。