畳みかけるように言葉を話し、微笑んで颯爽と去っていく日野くん。呆然とする私の手元には、この教室の鍵と、そして、



「いや、多すぎるよ日野くん……」



 また額がおかしいお金の入った封筒が残されたのだった。