「うゎー!先輩可愛い!」

「へっ?」

 い、1年生?

「ねぇ名前なんて言うんですか?」

「あ、あのっ……」

 数人の男の子達に壁に追い込まれて、逃げ場を失う。

「うゎ、ちっちゃ可愛い……」

「目うるうるしてる!ヤッバ〜」

「あ、あのっ……と、通してっ……」

「名前はぁ?あと、これからどっか一緒に行きませんー?」

「やっ……!こないでっ……!」

 迫り来る後輩達に対してもう限界で涙が溢れてくる。