あれからどれくらいの月日が経ったのだろう。

私には、曜日感覚や時間感覚なんてない。


毎日平井賢人に乱暴に抱かれ、機嫌が悪いと殴られている。

体も心もボロボロだ。


「部長…」

聞こえないように呟いたのに、平井賢人には聞こえていたらしい。


するどい顔をしながら殴られる。

痛みなんてもうなくなっていた。


いや、感覚がなくなっていたのかな。


「いつまでアイツを想っている?お前は俺の女だ」

そう言いながらも殴るのを辞めない。


私はきっと死ぬと思う。

それくらい精神的にきていたし、殴られすぎてどこが痛いかもわからない。


骨も絶対折れているだろう。

ここから逃げたい。

部長に会いたい。


死ぬのなら、最後に会いたかった。

そう思っていたら、逃げるチャンスができた。


私を殴り犯したら、満足したのか平井賢人はどこかへ出かけて行った。

縛られていた縄もほどかれたまま。


私は今がチャンスだと思い、痛い体をなんとか動かしこの家から脱出する。

部長、今すぐ抱きしめてください!


もう嫌われているかもしれないけれど…。