狂ったのは?

「そうですね。この桜も綺麗に咲くのに、枯れてしまうのはもったいないです」

 ハヤテさんの案に私が頷くと、彼ははにかむような笑みを浮かべて私に手を差し伸べた。

「それでは行きましょうか。荷物があるなら持ちますよ」

 そう言ってハヤテさんは昼食の入った紙袋を私から取り、空いている手で私の手を握る。

「僕の歩くペースが早ければ、言ってくださいね」
「はい」