クスクスと笑っている葵。
はたから見れば、ただの友達ぐらいにしか過ぎないかもしれない。
けど、コイツは狂っていると思った。
……コイツは、小さい頃から目に入った昆虫はすぐ殺した。
ものすごくむごく。
そして、他人の大事なものを自分のものにするのことがなにより好きなんだ。
だから、僕が柊の者だからとはいえ、相手も北条。
それが故にひゆのことなど絶対に教えたくなかった。
ひゆがコイツのものになる、ましてやむごく暗殺なんてされたらもうなにもかも終わると思った。
『ねぇ玲。起きなよ』
*
「っ!!!!!」
思い切り起き上がり、あたりを見回す。
はたから見れば、ただの友達ぐらいにしか過ぎないかもしれない。
けど、コイツは狂っていると思った。
……コイツは、小さい頃から目に入った昆虫はすぐ殺した。
ものすごくむごく。
そして、他人の大事なものを自分のものにするのことがなにより好きなんだ。
だから、僕が柊の者だからとはいえ、相手も北条。
それが故にひゆのことなど絶対に教えたくなかった。
ひゆがコイツのものになる、ましてやむごく暗殺なんてされたらもうなにもかも終わると思った。
『ねぇ玲。起きなよ』
*
「っ!!!!!」
思い切り起き上がり、あたりを見回す。


