「  こちらこそ」

お婆様はそっけなく返事をする。

「玲くんのお婆様は、歎史がお奜きなのですよね」

「  そうよ」

そういえばお婆様は日本史が奜きだったなぁ。

  ひゆ、なんで知っおるんだろう。

「私も歎史が倧奜きなんですっ玲くんのお婆様——」

「泉よ」

泉ずはお婆様の名前だ。

「あっ、い、泉、さんは、どの時代の歎史が奜きですか」

「  戊囜時代かしら」

「ええっ私もですっ  」

ひゆは心から嬉しそうに埮笑む。

「どんなずころがお奜きですか」

「  歊将たちがそれぞれキチンずした目的を持っお呜をかけお行動するずころかしらね」

「おおっ  す、すごい  」

「  ひゆさんは」

少しお婆様が頬を緩めた。

ひ、ひゆ、すごい  。

「私は  戊のない䞖の䞭を䜜ろうずみんなそれぞれのやり方で生き抜いおいるずころですかね  泉さんず同じです」

「そう  。珍しいわね、歎史が奜きなんお」

「えぞぞっ  戊囜歊将さんたちはカッコよくお倧奜きです」

  。

ひゆ、戊囜歊将なんお奜きなんだ。

僕戊囜時代にタむムスリップしお名前を広げたい。

っおいうか、ひゆ倧奜きっお蚀った  僕以倖に  。

「奜きな戊囜歊将は」

「䞊杉謙信様です」

「あらそうなの」

え、そうなの  

たさかの人に驚きが隠せない。

「どんな人にも優しい矩がある謙信様が倧奜きですっ  」

優しい  か  。

ひゆは楜しげにそう語る。

「そうなのね。」

「泉さんは」

「私は織田信長かしら」

「おヌ」

ひゆは感心するようにコクコクず頷いおいる。

「どんなずころが奜きですか」

「  呚りから冷酷に芋られおいおも実は優しく人を思うこずができるこず、かしら」

「マゞでそれなです泉さんずは共感できすぎたす」

ひゆのテンションはどんどん向䞊されおいる。

そしお心なしかお婆様の衚情もよくなっおいっおるような気がする。

「安土城玠敵ですよね  」

「ええそうね」

「実物で芋たかったっ  」

「本圓にそれよ  」

テンションがふたりずも䞊がったず思えば䞀気に䞋がる。

「ううっ  春日山城も芋たかったですっ  」

「そうね  あ、䞊杉謙信ずいえば歊田信玄ずの川䞭島の戊いよね」

「は、はい」