「……は?」

なにを言ってるんだこのババアは。

「……どういうことでしょうか?お母様もお父様も了承してのこと、婚約をしたのですよ?」

そして、いま話してるのは父さんの母だが、母さんの両親の方の祖父母は婚約のことを認めてくれた。

「そんなの関係ないわ。やめなさい」

「なぜですか!?」

僕からひゆを取り上げるなんてどうかしてる。

「あの子の血は濃すぎるのよ」

濃い……?そんなのどうでもいいじゃないか。

濃いと言ったってたたが血の甘さが格別、栄養の成分が高く、体力の向上ができるからと言ってなにがいけない?

「それに、美貌も足りない」

「なにを言ってるのですか?あの顔を見ましたか?」

「……柊家には及ばないわ」

そんなのお婆様の勝手な決めつけだ。

「理屈になってませんよ?」 

いままでは言うことはちゃんと聞いていたが、ひゆだけはちがう。

「なによ?生意気ね」

「本当のことを言ったまでです。そしてお婆様、僕からひゆを取り上げるのであれば、僕は死にます」

「はぁ!?なに言ってるのよ!」

「だから、死ぬと言ってるのです。分かりませんか?」

お婆様はたちまち疑問の表情を浮かべる。