「痛ててっ……」

「い、痛がってる……❤︎かわぁいい❤︎……」

玲くんはドス黒いオーラを放しながらにやにやしている。

「ドレス、着替えるっ……」

「やだよ?あ、じゃあ僕のパーカー貸してあげる」

「へ?」

自分の、さっき着ていた制服でいいんだけどっ……。

って、肝心なとこそこじゃないっ!

「玲くん、転ばせたの、ひどいっ……」

「あははは❤︎だってひゆが可愛いからぁ❤︎ごめんねぇ❤︎」

うう、玲くん、怖いっ……。

逃げ出したいけど……いま外に出たら、あの窓に攻撃してた人たちに捕まって、変な人に嫁がされちゃうんだよね……?

それなら、……“好き”な玲くんの側に、いた方が、いい……んだよね……?

「……やばい……ひゆが可愛すぎて死んじゃいそうだから……❤︎お風呂、ひとりで入ってきていいよ❤︎」

「あ、ありがと、う……?」

その後玲くんがくれた新品の部屋着を持ってお風呂に入った。