そう言って胸を撫で下ろす。

でも、この人たち、どうしちゃったんだろう……?

「な、なんでこの人たち、窓を……?」

「……ひゆのこと、狙ってるんだ」

「へ……?」

私の、こと……?

「ひゆを……お嫁さんにすれば、未来がキラキラしちゃう変態さんがいてね。僕以外の」

「……?う、うん……」

「ソイツが……ひゆのことを狙ってるから……だから、ここで僕が守ってあげるの」

玲くんはそう言って私をぎゅっと抱きしめる。

「……もう11時だ」

「へ……?」

11時……?

もう、そんな時間なの……?

そうだ、考えてみれば今日一日はとっても大変だった。

蒼葉くんに攫われて、恋話しようとしたら連れ去られて。