「へぇ〜……ひゆがあんたに依存ねぇ……」

「わかんないですよ先輩。ひゆはとっても心が脆いから……」

自分の大事な人が、別の人と喋ってるだけで、不安になってること、本当は知ってるんだよ、ひゆ。

そんなことを思いながら、ポーッとしているひゆを抱きしめた。

「……んっ……あれ……?」

「あ、ひゆ。戻ってきたんだね」

「れ、玲くんっ……!?」

「ふふっ、そうだよ」

可愛いなと思いながらひゆのサラサラの髪をいじる。

「ど、どうしたの?」

「ひーちゃんが心配できたんですよ〜」

「え、ええっ……あ、ありがとう」

……?

ひゆはなぜか照れて、嬉しそうに微笑む。

いつもは真っ赤なのに、ピンク色に染まる頬。

「ありがとうとか、嬉しいな」

思ったことをそうひゆに言うと、嬉しそうに、もっと頬の色を濃くして顔を手で覆った。