「……ひゆ、大丈夫?」

「……もっとぉ……もっと欲しい……」

玲くん玲くん玲くん……。

もっと……。

「……玲、やっぱりやばかったんじゃないか?」

「……恋、どういうことよ?」

「……やはり、蒼葉がやりやがったな。恋先輩、薬持ってませんか?」

「……いまは持ってない。ちょっと待て、持ってくる」

「ありがとうございます」

ふたりとも、なに話してるの?

なんで、私の玲くんとれんちゃん話してるの?

私抜きで話しちゃだめだよ。私の玲くんだもん。

「ちょっと……私にも、なにか手伝えることないの?」

「ひゆを押さえつけてください。このままだと僕襲われちゃいます」

「わかったわ」

なにかを話したふたり、次第に私は雪奈ちゃんに後ろから抱きしめられる。

「……ひゆ、ごめんね、足りなかったみたい」

「……?」

なんて言ってるのかわからないよ……玲くん……。


「聞こえない?」

「……」

口をパクパクさせて、玲くんがなにかを話している。

一体私は、どうなっちゃったの……?