「……見ちゃったのかぁ」

「……な、なにっ……?これっ……」

恐怖に溺れる中、優しく後ろから抱きしめたりするなら、逆に怖くなったり、でもちょっと、安心しちゃって……。

「……僕がひゆに恋してからの、写真だよ❤︎」

「え……?」

私に、恋してからの、玲くんの、写真……?

「お、おかしくなぁい……?いまは、そうでも、こんなにちっちゃい時から……」

それに、これきっと全部盗撮だよね……。

「おかしくないよ。僕は、助けてもらった瞬間から、好きだったんだから。」

「それは、血が好きなんじゃないの……?」

玲くん、こんなに好きとか、言ってるし、触れてくるけれど、最終的に私の血が欲しいだけなんでしょ?

なんて聞きたくなったけど、恐怖と悲しみが重なって声が出なくなった。

「ちがうよ。」

声色からして嘘がついてないことが伝わってきてしまうから、なお辛くなった。

「……ほんとに、やだ……」