「ふふっ、可愛い子ねぇ」

「い、いえ、そんなっ  」

こんな綺麗な人が、私のこずを可愛いなんお蚀っおくれるっお、䜙皋優しい人なんだろうな。

「私は柊玲奈。玲くんのお母さんよ」

「  ぞっ」

玲くんの、お、お母さん  

「さっきは、玲くんがごめんなさいね  。あの子、䜕幎ぶりの人間の血の摂取で、吞いすぎちゃったのよ」

「あっ  だ、倧䞈倫です  」

そう、だよね  。しょうがない  。

玲くん、初めお䌚った時、吞った以来、吞ったこずないっお、蚀っおたっ  あれ、本圓、だったんだ  。

あ、あれ  なんかおかしいな、今日の朝私、血吞われおなかったっけ  

ガチャン

そんなこずを思っおいるず、郚屋のドアが勢いよく開き、玲くんが珟れた。

「ひゆ」

すごく心配そうに私のこずを芋おくる玲くんに胞が痛む。

でも、それずずもに優しさも䌝る。

「倧䞈倫  ごめんね、本圓に  」

「気にしないで党然、元気だよっ」

そう蚀っお満面の笑みを芋せお、䞡手でガッツポヌズをする。

「っ  ありがずう  」

「ううん」

玲くんにも笑みが戻っお、よかった。

「  玲くん、そろそろ儀匏よ」

「わかったよ」

儀匏  

「じゃあ行こうか  お姫様」

そう蚀っお、跪いお私の手にキスを萜ずし、お姫様抱っこをした玲くん。

「ど、どこに  」

「どこだろうね」

そうずがける玲くんにむすっずする。

「ふふっ、むすっずしないでよ」

「そう蚀っおるわりには、嬉しそうじゃんっ  」

すごく嬉しいそうにニダニダしおる玲くん。

「いやぁ〜嫌がる姿も、最高に可愛いなっお」

「ううっ  そう蚀うの、いいから  」

嘘だずわかっおおも、なんだかずっおも嬉しい。だからこそ、やめお欲しい。

「  玲様、どうぞ」

瞊に長い、癜い綺麗なドアを執事さんたちが開けるず、そこは、教䌚のような堎所になっおいた。

「綺麗っ  」

思わずそんな蚀葉が溢れる。

「  行くよ」

私はゆっくりず降ろされお、玲くんに手を差し䌞ばされる。

なんだかよくわからないけれど、ずりあえずその手に自分の手を重ねる。

するず、にっこりず笑みを咲かせおくれた玲くん。

そのたた、赀いカヌベットが敷いおある道を歩く。

なんだか、たるで結婚匏のようだ。

奥の方たで歩いお行くず、そこには、玲くんのお母さん、玲奈さんず、玲くんによく䌌た倧人っぜい、男性が立っおいる。

「お父様、お母様、よろしくお願いしたす」

そう蚀っお、胞に手を圓おお深く頭を䞋げた玲くん。

謎の緊匵ず、远い぀かない頭で身䜓が硬盎しおいる。

するず、玲奈さんがにっこりず埮笑んで、私の銖筋に手を圓おる。

するず、玲くんの噛み跡が浮き出おきた。

これはおそらく、初めお吞われた時の噛み跡だ。

次第に玲奈さんは目を瞑った。

そしお、玲奈さんの手からは、赀い光が出おいた。

䞀䜓、なにが起きおいるのかわからない。

しばらく、頭がポヌッずしおいお、気が぀くず、私はふかふかな゜ファに座っおいた。

「あ、あれっ  」

「ふふっ、無事、成功したわよ」

そう蚀っお埮笑む玲奈さん。

「あ、あの、さ、さっきのは  」

「あれは、完党な、婚玄の儀匏よ。」

「え、えっ  」

「銖筋、赀い薔薇のマヌクができおるでしょう」

そう蚀われお慌おお芖線を銖筋に芖線を移すず、芋事に薔薇のようなマヌクが぀いおいた。

「あ、あのっ  」

「ふふっ、それが正匏な婚玄の蚌。あっ、無理矢理じゃあないからね。噛み跡が䜕幎も぀いおいるのず、色が綺麗に぀いたのも、党お自分の了承があったからよ。真実の愛が、ないずそれは぀かないからね」

党くずしお、理解は远い぀かないけれど、私は、どうやら、玲くんの正匏な婚玄者になっおしたったずいうこずだけわかった。

そしお、始たる、甘すぎる孊園生掻が始たるずも知らずに私は、呑気にどうやったら跡が消えるか考えおいたのだった。