お父さんを失ってから、よく公園に行くようになった。

 ブランコに揺れて、小さく泣くようになった。

 悲しみに溺れ、感情が削れ落ち行く中で、白い子猫が私の方によってきた。

「どうしたの?」

「にゃ〜」

 ちょっと人懐っこくて、綺麗で可愛い猫ちゃん。

「白猫ー!」

 この子のことかな?

 それからだった。周くん達との出会いは。



 6人の兄弟さん達と、仲が良くなって、ほぼ毎日のように遊ぶようになった。

 中でも周くんは、いつも一番最初に私の元に来てくれて、2人だけの秘密の場所と、素敵な場所を教えてくれたりした。