あー……どうしよう……。

 俺は、いつも守られてばっかだった。

 幼稚園児の時、話しかけてくれた、優しく接してくれた、いじめられて時、守ってくれた……。

 俺は、カッコいいことなんてしてない……むしろ、ずっとカッコ悪い……。

 ——やっぱり……奈結は、俺のこと、好きじゃないのか……?

 俺は俺なりに、すごく頑張ってるつもりなのになぁ……。

「夜毎様」

「あ……ありがとう」

 執事の車が到着して、車に乗り込む。

 無理矢理……か……。