「やっ、やっぱり恋してんだな!?だ、誰だ相手は!!」

「静かに。苺谷さんだよ」

 もつしつこいし言ってしまった。

「はぁ!?あのどこが!?」

「か、可愛いじゃん……」

「お、お前、眼科行ってくれば?」

「こ、声とかな。声、可愛いじゃん?」

 自分のものでもないのに、素顔がバレて欲しくない。

「あー声とか、名前とかはなーってか、苺谷どこ行ったんだろな。朝は見かけたってのに」

「あーたしかにねー」