こんなのが当たったら出血しちゃうっ……。

 あー怖い怖い。

「……奈結」

「あ、夜毎。どうしたの?」

「いま、なんか投げつけられてなかったか」

「ふふっ、夜毎には関係ないよ」

 どうしてそんな悲しそうな顔するの?いつもの夜毎じゃないみたい。

「関係なくねぇだろ!」

 その声と共に、夜毎の手が私の肩に置かれる。

「お前、当たりどころが悪かったら、死んでたかもしれねぇんだぞ!?」

「な、なんでそんなに怒るの?」