逃げなきゃっ……!

 そう思って走っていると、お庭に出て、ちょうどいい倉庫のような場所があったので、そこに隠れることにした。

 だけどそこはとても暗く、少し怖い。

 ど、どうして逃げちゃったんだろう……。

 夜毎のこと、嫌いな訳じゃないのに……。

ガチャッ!

 っ!だ、誰かきたっ……!

「奈結!!」

「よ、夜毎っ……」

「お前……心配させんな!」

「!?」

 その瞬間、抱きしめられて、とても同様した。

 一瞬だけ、時が止まったかと思うほど。