夏休みになり、俺は奈結とゆったりと過ごしていた。

「おはよう、ほら、朝だよ起きて」

 そう言って、奈結の頬を叩く。

「んぅ……やぁだまだ寝るのぉ」

 そう言ってギュッと俺に小さい身体で抱きついてきた奈結。

「はぁ……本当、どうなってもしらないよ……?」

 そんなことを言っても、奈結はわからないだろうけど。

「んむっ……もぉ……わかったぁ……起きる……けど運ぶの夜毎がー」

「あーはいはいわかったよ」

 奈結を抱き上げて、リビングに向かう。

 これはもう俺たちの日常だ。

「……もう9時か……朝ごはん、食う?」

「いらなぁい……」

 そう言いながら、俺の胸に顔を擦り寄せてくる奈結。