1ヶ月後——

「よし!こんな感じかなぁ?」

 インターネットでたくさん調べたりして、デートする時のコーデを考えた。

 そう、今日は夜毎とデートをする日だ。

 私にしては、よく頑張ったっ……!

 薄いピンクに、花の模様が描かれているワンピースに、白いカーディガンを羽織り、前髪の少し横の部分の髪の毛を三つ編みにした。

コンコンッ

「あっ!夜毎!」

 寝る部屋はおんなじだけれど、着替えるようの部屋などは、二つにわかれている。

「どうぞ!」

「……待って、可愛すぎる。それで外に出るとか……マジで無理なんだけど」

「ええっ……!?そんなに見苦しい……!?」

「目に毒だっ……」

「ええっ……!?そんなに!?」

 ど、どうしようっ……。

「やっぱ、おうちデートしようか」

「ええ!?ゆ、遊園地っ……!!」

 この間は凛音がいたから、今日は2人で遊園地、行けるの楽しみにしてたのにっ……!

「ふふっ、冗談じゃないけど、遊園地、行こうね」

 い、いま、冗談じゃないって言ったっ……!?

「う、うんっ……!!」

 ゆ、遊園地には、行きたいからっ……!

 そう思い、差し出してくれた夜毎の綺麗な手に、自分のチビな手を重ねる。