「……夜毎……私も、ちょっと、ほんのちょっとだけっだけど、強く言いすぎちゃったかもっ……でも、それだけ好きってことだからっ……」

 そう言って、俺の額にキスを落とした奈結に、思わず動揺してしまう。

 やばい、心臓がうるさい……。

「とにかく、夜毎は私のことが大好きだもんねっ……」

 ちょっと目を潤ませて、奈結はそういう。

「このまま、夜毎がっ……私の彼氏っ……じゃなくなっちゃったら、どうしようってっ……うゎーん!!」

「っ、そこまでかよ……」

 抱きついてきた奈結を抱きしめ返して、背中を優しく撫でる。

 ……本当に、チビだな……。

 可愛い……

——すれ違ってしまったけれど……よかった……奈結が、ここまで俺に溺れていてくれたって、知れて……。