「やだ!許さない……!もう、幼なじみじゃやだっ……!ずっと、恋人がいいっ……!」

「そ、それ、本当か?、待って、ヤバイ」

「ひゃっ……!」

 急に抱きしめられて、変な声が出る。

 おまけに、お風呂上がりのせいでいい匂いがいつもより増しているし、髪の毛がまだ慣れていて、色気まで増してしまっている。

 し、心臓がバクバクしてるっ……!!

 けれど、それは夜毎も一緒でいてくれているらしく、夜毎からも微かに心臓音が聞こえてくる。

「本当……?だよね?」

「ほ、本当、だよっ……!?し、信じてくれないの……?」

「っ、その上目遣いとかズルすぎるんだけど……」

「っ!」

 ソッとさりげなく額に口付けた夜毎に、心臓の鼓動は余計にスピードを上げる。

「そんなこと言って、俺を喜ばして、本当どうなってもしらないよ……?」

「ええっ……!?」

「じゃあ、好きならキスしてくれるよね?ってか、信じるからね」

「う、うんっ……!私も、夜毎が、ずっと好きでいてくれること、信じるっ……!!」

「うん、いい子」

 今度は頭をナデナデされて、嬉しくなる。

「だから、キスして」

「っぅ……わかったよぉ……」

 そう言って、夜毎に口付けた。