「ルーカスは、もし私が番を受け入れられなくても、そばにいてくれるっていうの?」
思わず顔を上げると、切なげに瞳を揺らすルーカスがいた。自分でも、ずるい質問をしてるって自覚はある。けど、聞かずにはいられなかった。
「俺は、たとえどんな形であったとしても、死ぬまでライラの隣にいる」
「で、でも、ルーカスはサンミリガンの王子なのよ」
「それでもだ。獣人にとって、番に関することはなににおいても最優先事項た。契りを結んだかどうかに関係なく、獣人が番と認めたら何よりも大切な存在なんだ。それは王族も庶民も関係ない」
いくら言葉でそう言っても、彼はサンミリガン王国の王子だ。そんな自由は、許させるはずない。
それなのに……ルーカスは、それを少しも疑わせないぐらい力強く、私を抱きしめた。
「ルーカス……ありがとう。私、ちゃんと考えるから。あなたのことも、自分の未来も」
途端に嬉しそうな顔をするルーカスに、胸がぎゅっと締め付けられる。私の一言で、こんなに顔をするなんて……
「ありがとう、ライラ。そう言ってくれるだけで、俺は幸せだ」
出会った時から私を〝番〟だと言い続けてきた彼に、もう誤魔化したり逃げ回ったりするばかりではいけないと思もった。あまりにも不誠実すぎる。真剣に向き合ってくる彼に対して、ちゃんと私の答えを出さないと。
思わず顔を上げると、切なげに瞳を揺らすルーカスがいた。自分でも、ずるい質問をしてるって自覚はある。けど、聞かずにはいられなかった。
「俺は、たとえどんな形であったとしても、死ぬまでライラの隣にいる」
「で、でも、ルーカスはサンミリガンの王子なのよ」
「それでもだ。獣人にとって、番に関することはなににおいても最優先事項た。契りを結んだかどうかに関係なく、獣人が番と認めたら何よりも大切な存在なんだ。それは王族も庶民も関係ない」
いくら言葉でそう言っても、彼はサンミリガン王国の王子だ。そんな自由は、許させるはずない。
それなのに……ルーカスは、それを少しも疑わせないぐらい力強く、私を抱きしめた。
「ルーカス……ありがとう。私、ちゃんと考えるから。あなたのことも、自分の未来も」
途端に嬉しそうな顔をするルーカスに、胸がぎゅっと締め付けられる。私の一言で、こんなに顔をするなんて……
「ありがとう、ライラ。そう言ってくれるだけで、俺は幸せだ」
出会った時から私を〝番〟だと言い続けてきた彼に、もう誤魔化したり逃げ回ったりするばかりではいけないと思もった。あまりにも不誠実すぎる。真剣に向き合ってくる彼に対して、ちゃんと私の答えを出さないと。


