「という訳だからぁ〜!!2人とも助けて!」


キ「分かったから鼻水と涙拭け、顔面汚くなってるぞ。」


敬「高校の勉強なんてもう分かんねーな…。」


「そんな事言わないで、トシー!今こそ主を助ける時よ?」


敬「契約を私物化すんな。で、どこの問題だ?」


「教えてくれるの!ありがと、トシ!お礼何がいい?」


敬「礼なんていい。」


勇「俺にも教えてくれても構わないからな?
  あ、勿論礼は無しな。」


敬「どこの王様だクソ餓鬼が。
  お前は自力で何とかするんだな。」


勇「(ちっ!使っかえな…。」


キ「おら、早くやれ補習生共。」


勇「先生〜疲れたので休憩でコンビニ行ってきま〜す。」


キ「そう言って君何回休憩してると思ってる?」


敬「教えてやるからサボるな!」


「じゃあー私も休憩で〜…。」


キ「お前も点数酷いの分からない?休んでる暇なんかないぞ?」


私が部屋から抜けだそうとすると肩にポンと手を置かれる


「あ、はは…。」


キ「課題終わるまで、外出禁止と思え?」


キョウちゃんの目の奥が光り、
まるで蛇に睨まれた蛙状態になってしまった


優しい風鈴の音がチリンと鳴り響く


今年は厳しい夏が始まりそうだ…