先生「と、いうわけだ。今回赤点だったものは残念だが
   課題を提出して貰う、以上。」


明音「はぁ〜良かったわ〜。私なんとかギリギリだったわ!」


聡「僕も化学危なかったけど
  赤点ではなかったから大丈夫だった。
  桃子ちゃんはどう…。」


私は1人結果を見つめたまま動かなかった


明音「あらあら、これはその…悲惨ね。」


聡「こ、今回のは特に難しかったもんね。仕方ないよ…。」


「あはは…ホント難しいわ〜。」


私が落ち込んでいると笑い声が聞こえてくる


杏奈「橋ノ瀬さん、赤点ですって〜?
  まぁまぁそれは残念ね〜。」


(うげっ!話聞いてたんかい!)


杏奈「こーんな簡単な問題も解けないって
   私には理解出来ないかも〜。
   逆に私に教えてくれないかしら?」


クスリと嫌な笑みを浮かべ嫌味を吐いてくる


「へぇ〜そっか。だったら隣の勇吾くんにでも
 教えて貰ったら?」


隣をチラッと見て勇吾に視線を送る


勇吾「おい、勝手に見てんじゃねぇぞ。」


少し不機嫌な様子の勇吾に杏奈は青ざめた


杏奈「えっ!?ち、違うのこれは…。」


杏奈の慌てた様子に私はニヤニヤと笑っていた


杏奈「確かに〜ここ最近では特に難しかったものね!
   どこが間違ってたの?」


実結「そうそうここの問題とかさ!特に難しいよね〜!」


杏奈と周りの人でフォローしていたが、
大袈裟すぎてもはやフォローになっていない


男生徒「まっ、勇吾ドンマイだな!」


その1言で勇吾は立ち上がり、教室から出ていってしまった


杏奈「あ、ねぇ。ちょっと待ってよ勇吾くん!
   私教えてあげるから〜!」


その後を杏奈が追いかけていった


(ぷぷっ…どっちもザマァ〜!)


男生徒「いや、人の事言えねぇから…。」


明音「桃子ちゃん、心の声漏れてるわよ?」