「あ、うん！そうなんだ！周くん、すっごくカッコいいよね」
「……そうだね」
ふっ、なんか……バカにできて面白いな。
ってか……さりげなく莉乃に自慢された……？
ヤバイ、嬉しすぎる……。
「あーあ。なんかもうイラついてきた」
「えっ？な、なんかしちゃったかな！？ご、ごめんね！」
「ううん別に、莉乃チャンのせいじゃないヨ」
「な、ならよかった……？」
「今日のとこはこのあと仕事あるから帰るね」
「わかった、さっさと消え失せろ」
「うゎ、嫌われるよ」
「うるせぇ」
そして、朔は帰って行った。
樹は、用事があるらしく、部屋に戻った。
「あのね、周くん」
「なぁに？莉乃」
「私は……雑誌の表紙、周くんが絶対カッコいいし、周くんのこと……嫌ったり絶対にしないからね」
